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−ごろん店主日記−

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愛猫 小夏の四十九日

ペット供養専門事業の開業へ向けて準備がカタチになり始めていた2021年8月、16年間共に暮らしてきた愛猫の小夏を失いました。持病はあっても基本的には元気な日々であっただけに、急死されたのが未だに信じられません。
幼いころから超がつくビビりで特に小さな頃は何かにつけびっくりしては「ピョンピョン」と跳ねている子でした。
そんな小夏のために四十九日の法要は行いたいと思っていましたが、自宅での法要をお願いできるお寺、住職さんを見つけることは簡単ではありませんでした。
しかも、私たちはお骨をお寺にお預けする考えはありません。
ペットを亡くされた方々が集う共同での法要は避けたいという思いも強かった影響もありました。
何しろビビりな子でしたから亡くなったとはいえ、知らない人たちに囲まれるのは可哀想に思えました。

四十九日にあたる当日まで後3日と迫ったとき、ネットで自宅まで来てくれる住職さんが新潟のお寺にいらっしゃることを紹介する記事に出会いました。これまでは東京と神奈川の範囲で調べていたので範囲を広げたことが幸いしました。
それにしても新潟? 近くは無いし来てもらえるものか?
躊躇する気持ちを抑え、連絡先へメールをしてみました。
3日後に迫った法要はもう無理でしょうから、11月中にでもお越しいただきたい、という内容にしました。
すると、当日の夜遅くにはご返事をいただき、快諾をいただけたのです。
しかも、明後日の四十九日期限に法要を行ってくださると。
夏ちゃん、やったとー! 地獄に仏とはこのことか・・・。

住職さんにお会いしてから、
「四十九日という期限に拘らないでも大丈夫なんです。供養をされる方のお気持ちがあれば、いつだっていいんです。」とのお言葉。
その住職さんのお名前は横田晴正住職
ペット供養をされる住職さんとして知られている方だったんです。(私は存じ上げなかったんです。)

人間向けの一般的な法要の段取りも承知していませんが、想像していたものよりも、ずっとゆったりとし、まずは私たちの話をじっくり聞いて頂けました。いきなりお経を始めたりはされないんです。
なるほど、供養する対象のワンちゃん、ネコちゃんを知る一番知っている家族から話を聞き出すところから始まるというは至極まっとうな流れといえばその通り。
たっぷりと私たちの想いを聞いて頂いたのち、読経をいただきました。
お経というものに疎い私たちは、情けないことにお経で云っていることの内容がほとんどわかりません。

読経の後、ご丁寧に講話もいただきました。
その中でお経の内容についての説明もしっかり教えていただけました。

今日のお経は3部構成であった、と。
一般的には2部までの説明で終わってしまうことも少ないとのことで、その為か四十九日を終えると供養された人も動物も私たちの傍を去ってしまう、と理解されていますが、実はそうではないと。
これ、SNSでワンちゃん、ネコちゃんの亡くされた方々の受け止めとして、〝四十九日を過ぎると、もう傍にはいなくなる〟というのが多いようでした。ここがお経を詳しく伺うと異なるようで夫婦でなんか嬉しくなりました。
要約としては、(仏様となった小夏ちゃんは苦しみや俗世の縛りからは解放され、今は何者からも自由となりました。天国にいることも自由なら、大好きな皆さんの元に戻ってお傍で見守ることも自由。本人の想いのままなんです。)という。
えーッ。超、超いいじゃないですかー!

〝四十九日にはもう間に合わない〟と諦めかけていたのに。
「そんな事ないかも知れないよ、メールしてごらんよ!」と後押ししてくれたのは、実は小夏ちゃんだったかも知れませんね、と横田住職。

つまり、小夏にとっては四十九日は関係なく、亡くなった後にさっさと一人で天国へ行き、ちゃっかり仏様になり、自由になった小夏は自分の想いで僕らの元に戻って来た。
だからこそ〝四十九日がー〟と悩んでいる私たちの様子を知った小夏がプッシュしてくれたんだ、というお話です。

「小夏ちゃんは、天国からすぐに帰って来たかったんです」。
そんな温かなお話も伺うことが出来ました。
頼んで良かった!

住職のお話を現実と思わせる出来事が・・・。

法要の翌日部屋に掃除機をかけようとしたところ、小夏のヒゲが一本床に落ちていたんです。
「えっー!、やっぱり夏ちゃん来てたんじゃないの?」
想いは通じ合っても目にすること、触れることは叶わないのが仏様。
ところがヒゲという現物を見せちゃう、触らせちゃう、やるな小夏うー!
ビビリだった夏ちゃんは、無敵の仏様となり私たちを見守り、応援してくれています。
恥ずかしくないようにちゃんとしないとね。
ありがとう夏ちゃん、
ありがとうございました横田住職

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